アンプのピンアサインを勘違いして、基板設計でミスをしてしまった話。
アンプと言えば、2回路入りの8ピンパッケージがよく見るタイプである。このパッケージでは、どのアンプでも同じピンアサインしか見たことがない。そのため、設計をする場合にアンプのピンアサインは気にせず、ライブラリにある適当なアンプの部品を使って設計することが多かった。
今回の設計では、SOT-23-5のパッケージで一回路入りのアンプを使った。こちらもアンプとしては定番のパッケージだろう。8ピンの場合と同様に、ピンアサインはどれも同じだろうと思い込んでいた。設計では、ライブラリから適当に選んだ1回路入りのLV321というアンプを使った。図のように4番ピンが出力となっている。
そして、実装しようとしたのが秋月で購入したNJU77701Fというアンプ。こちらはよく見てみると、なんと1番ピンが出力になっている。
同じSOT-23-5のパッケージでも、違うピンアサインが存在したのであった。どうにもうまく動作しないので調べているうちに、ようやく気がついた次第である。
仕方なく、配線で修正を試みた結果が冒頭の写真である。ピンアサインが間違っている端子を曲げて浮かせ、正しい接続の箇所に空中配線をした。良くはないだろうと思うが、とりあえず動くのには動いた。
ついでなので他のSOT-23-5のアンプも調べてみた。以前秋月で扱っていた、OPA344というアンプだと、1番ピンが出力になっていた。4番ピンが出力のタイプのアンプだと、秋月ではNJU77551Fというものがあった。こちらのデータシートを見てみると、同じアンプで1番ピンが出力のタイプもあり、型番がNJU77550Fになるらしい。今のところ、SOT-23-5のパッケージではこの2種類のピンアサインのものしか見つけていない。
何にせよ、思い込みで確認を怠ってはいけないという教訓になった。