フォトダイオードを使った赤外線リモコンの信号検出
投稿日 : 2024年11月8日
最終更新日時 : 2024年11月8日
投稿者 : matsu_wp
カテゴリー : ESP32, STM32, 技術情報
概要
- 家電などのリモコンから出力される赤外線を可視化したい
- フォトダイオードとアンプを使って検出する
- STM32のADCを使ってデジタル化し、ブラウザアプリで可視化する
なぜリモコン受信モジュールを使わないのか
- 一般的なリモコン受信モジュールを使えば簡単に38kHzの変調を復調した形で出力してくれる
- 出力は1か0の形で、赤外線の強度などの情報は得られない
- 赤外線の強度、発光周波数などを詳しく見てみたい
使用部品
- フォトダイオード QSB34GR
特に大きく変わった特性はないので、代替は可能と思われる
- アンプ NJU77701F
CMOSオペアンプ 入力バイアス電流が低い
- STM32F301
主にADCのために使用 12ビット、1Mspsで変換
- ESP32C3
BLEでPCのブラウザアプリにデータを送るために使用
検出回路
- 単純なインピーダンス変換回路で問題なかった
検出結果
- 470kオームの抵抗値で十分な出力が得られた
試したリモコンでは50cm程度の距離からでも飽和に近い出力
図は1us周期でAD変換したもの 38kHzでの発光が見えている
- LED照明の影響がわずかにある
リモコンからの発光がない状態でも60程度(約50mV)の出力があり、手で照明の光を遮るとほぼ0になった