概要

  • 家電などのリモコンから出力される赤外線を可視化したい
  • フォトダイオードとアンプを使って検出する
  • STM32のADCを使ってデジタル化し、ブラウザアプリで可視化する

なぜリモコン受信モジュールを使わないのか

  • 一般的なリモコン受信モジュールを使えば簡単に38kHzの変調を復調した形で出力してくれる
  • 出力は1か0の形で、赤外線の強度などの情報は得られない
  • 赤外線の強度、発光周波数などを詳しく見てみたい

使用部品

  • フォトダイオード QSB34GR
    特に大きく変わった特性はないので、代替は可能と思われる
  • アンプ NJU77701F
    CMOSオペアンプ 入力バイアス電流が低い
  • STM32F301
    主にADCのために使用 12ビット、1Mspsで変換
  • ESP32C3
    BLEでPCのブラウザアプリにデータを送るために使用

検出回路

  • 単純なインピーダンス変換回路で問題なかった

検出結果

  • 470kオームの抵抗値で十分な出力が得られた
    試したリモコンでは50cm程度の距離からでも飽和に近い出力
    図は1us周期でAD変換したもの 38kHzでの発光が見えている
  • LED照明の影響がわずかにある
    リモコンからの発光がない状態でも60程度(約50mV)の出力があり、手で照明の光を遮るとほぼ0になった