くだらないことに真面目に取り組むというのが一つのテーマになっている。
その中で考えたのが、デコピンのスピード計測である。
デコピンのスピードとは一体どれくらいなのだろうか、トレーニングなどによってどれくらい向上するものなのだろうか。
デコピンのスピードを手軽に計測できるデバイスを作ってみたくなった。

スピード計測といえばまず思いつくのはスピードガンだろう。
私の知る限りだと、スピードガンはドップラー効果の原理を使って速度を計測している。
超音波を使うものかとイメージしていたが、どうやらマイクロ波を使うらしい。

スピード計測としてはもう一つ、2点間を移動する時間を計測することが考えられる。
デコピンでも、指が1cm移動するのに要した時間を計測できれば、スピードを求めることができる。
指の位置検出は赤外線を使って、フォトリフレクタやフォトインタラプタのようなセンサでできるのではないかと思いつく。

実際にどれくらいの時間が計測できれば良いだろうか。
デコピンのスピードをざっくり予想してみるが、時速100kmを超えることはないのではないか。
時速100kmともなると風切り音がもっとしても良さそうである。
大体この辺りのレンジだと仮定して、1cmを移動するのに要する時間は360マイクロ秒。
これくらいのタイミングならマイコンのADCで計測できる時間間隔で十分な精度が得られそうである。

実際の速度値としての精度はあまり重要ではなく、こだわったところで正しいことの証明が難しい。
それよりも重視したいのは、再現性である。
同じスピードのものを計測したときに同じ計測値が得られることで、正確にスピードの比較をすることができる。
他の人のデコピンのスピードや、自分自身の過去のデコピンのスピードと比較ができると面白いものになりそうである。