少し前のことになるが、ニンテンドーのゲームキューブを一式買い揃えてみた。古いゲーム機はいろいろとあるが、ソフトが安いことと、コントローラがいまだに新品で購入できることがポイントだった。

コントローラは、純正品や、メーカー不明の安い物など、いくつか買ってみた。安物の中にはボタンの感触が悪いものがあったりしたが、そういったものを除けば特に問題なく操作できていた。純正品との大きな違いは感じていなかった。

それが最近になって、操作感がかなり違うことに気がついた。スマッシュブラザーズをやり始めたことで、アナログスティックを使った微妙な操作が必要になってきたからである。

具体的な違いは、キャラクター選択の画面や、キャラクターを移動させるときに、ゆっくり移動させたいときの操作のしやすさだ。スティックを倒す量に応じて、移動速度が速くなるようになっているので、スティックを途中まで倒す操作が必要になる。

純正品では、少し倒したときにゆっくりと移動するようになっているのに対し、安物では少し倒しただけでは反応せず、倒していくと急に移動速度が速くなってしまう。つまり、ゆっくり移動させるための倒し方が微妙過ぎて、思うようにできないのである。

 

このようになってしまうのは、不感帯の設定範囲の違いだと思われる。スティックに触っていないときに反応しないよう、中央付近で少しだけ動いても反応しない領域、不感帯を設ける必要がある。安物ではこの不感帯がかなり広めになっているのだろう。単に設計が雑なのか、検出が不安定なのでやむを得ないのかはわからないが、コストの差が現れていることは間違いない。

違いは比べてみると明らかで、純正品の方が圧倒的に操作しやすい。やはり安物は安物ということを実感した。なお、図は感覚的なものを表しただけで、まったく正確ではない。後日、実際に計測してみたいと考えている。