APDS-9960を使ったジェスチャ入力の解析アプリ
投稿日 : 2024年8月2日
最終更新日時 : 2024年8月2日
投稿者 : matsu_wp
カテゴリー : アプリ, 技術情報
背景
- ジェスチャセンサAPDS-9960を使った入力デバイスを試作した
- ジェスチャ操作を試していたところ、実際のセンサ出力値がどうなっているのかを確認したくなった
- そこで、センサ出力値の様子を簡単に確認できるアプリを作成した
アプリの概要
- 接続ボタンでデバイスを接続して通信を開始する
- スタートボタンを押すと検出モードになる
- 手の動きを検出すると、データを表示して検出モードを終了する
出力値の表示機能
- ジェスチャ操作時のUP、DOWN、LEFT、RIGHTの各出力値の時間変化を表示
- 時間軸の拡大縮小機能を付けて、変化を見やすくした
- 出力値の変化は見えるが、これだけだと検出の様子が確認しにくい
ジェスチャ検出の仕組み
- 例:センサ上で手を左から右に動かした場合
- LEFTの出力値が上昇し、遅れてRIGHTの出力値が上昇する
- LEFTとRIGHTの差分が最大となったときを見ることで、手がセンサ上に入ってきたことがわかる
- 逆にRIGHTがLEFTより大きくなり、差分が最大となったとき、手がセンサ上から抜けていったことがわかる
差分値などの特徴量の表示機能
- 検出の仕組みを踏まえて、差分値を表示する機能を加えた
- 上下と左右それぞれについて、出力値の差分の最大値、最大となるタイミングを確認できるようにした
手の高さについて
- センサから離れすぎると差分がわかりにくくなり、検出が困難になる
- センサに近すぎると、直接手が当たってしまう恐れがある
- 手を浮かせているので、適切な高さを判断することが難しい
最大値の表示機能
- 手の高さが適切かを知るために、出力値の最大値を表示して確認しやすくした
考察
- 出力値の様子を確認しやすくしたことで、いろいろな手の動きでの検出の様子が見えてきた
- たとえば手の動きの角度
LEFTとRIGHTの差分は、動きの角度が縦方向に近づくほど差分が小さくなる
動きの角度をある程度検出できる可能性がある